糖鎖と血液型の関係について

血液型の判別法で最もよく知られているのがABO式血液型ですが、これは赤血球膜表面に存在する糖鎖の抗原反応を利用した判別法です。赤血球の膜表面に存在する糖鎖は、細胞膜に含まれている脂質を基部にガラクトサミン、ガラクトース、アセチルガラクトース、ガラクトース、フコースの6個の単糖類が基本となって構成されています。この構造はO型、A型、B型、AB型が共通にもつ基本構造です。そのうち、O型は6個の単糖類で構成された糖鎖です。A型とB型は、それぞれ異なった単糖が1つ多く結合しています。例えば、O型の糖鎖の先端に存在するガラクトースにN−アセチルガラクトサミンが結合した糖鎖はA型となり、同じ位置に別の単糖であるガラクトースが結合するとB型になります。また、両者の糖鎖をもつ赤血球がAB型となります。この構造の違いが血清と反応して凝固反応を起こします。血液型の判別には他にも、糖鎖抗原血液型としてP式、Ii式、ルイス式があり、Rh式やMN式はタンパク質が抗原として働く反応を利用した判別になります。とかく、ABO式血液型は性格判断によく使われていますが、ABO式の判別は数ある血液判別法のうちの一つで、糖鎖の構造的な差で判別しているにすぎず、それが人間の性格や行動に関係するかは、科学的には説明できないのが現状です。



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