黒岩先生に聞く --- シゾンの細胞分裂にはまだ多くの謎が秘められている


 脊椎動物などの高等生物や、シゾンと同じ仲間でゲノムサイズが少し大きい原始紅藻(シアニジウム)では、細胞分裂時に「アクチン-ミオシンタンパク質」から収縮リングが形成され、そのリングが細胞質の中央を絞り込んで細胞を2つに分けるという普遍的な現象がみられます。しかし、シゾンはミオシンをつくる遺伝子をもたず、アクチンをつくる遺伝子については、もってはいるものの機能していないことがわかりました。それでもきちんとした細胞質分裂がおこります。また、シゾンは細胞分裂中期の染色体凝縮に必要な遺伝子をすべてもっていますが、実際には染色体が凝縮しません。まだまだ、多くの興味ある問題が残されています。

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